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「食欲の秋」でも油断しない|介護施設の残食チェックと低栄養予防5つの工夫

2026年9月23日

秋は食べ物がおいしい季節ですが、すべての高齢者の食欲が自然に増えるとは限りません。体調、口腔内の状態、噛む力・飲み込む力、服薬、気分など、食事量が減る理由は一人ひとり異なります。

厚生労働省の「高齢者の低栄養予防」によると、令和5年国民健康・栄養調査で、65歳以上のうち低栄養傾向(BMI 20以下)の人は男性12.2%、女性22.4%でした。男女とも85歳以上で割合が高く、日々の食事量の変化を早めに捉えることが大切です。

まず何をすればよい? 残食が増えたら、量だけでなく「どの料理が」「いつから」「どのような様子で」食べにくくなったのかを記録します。主食・主菜・副菜を分け、食事時間やむせ、疲れ、姿勢、本人の言葉も一緒に共有すると、次の対応を考えやすくなります。

1.残食は「全部で何割」ではなく料理別に見る

食事全体を「半分食べた」と記録するだけでは、原因を見つけにくいことがあります。

  • ご飯やパンなどの主食

  • 肉・魚・卵・大豆製品などの主菜

  • 野菜を中心とした副菜

  • 汁物・飲み物

このように分けて記録すると、「主食は食べられるが主菜だけ残る」「汁物は進むが固形物が減っている」といった傾向が見えやすくなります。毎食の細かなグラム計測が難しい場合は、10割・7割・5割・3割・ほぼ0など、施設内で同じ基準を決めるだけでも比較しやすくなります。

2.食事量と一緒に「食べているときの様子」を共有する

残食の背景には、料理の好み以外の要因が隠れていることがあります。食事中は、次のような変化も確認します。

  • 食べ始めるまでに時間がかかる

  • 以前より食事時間が長くなった

  • 噛みにくそう、飲み込みにくそうにしている

  • むせや咳が増えた

  • 途中で疲れて箸が止まる

  • 姿勢が崩れて食器へ手が届きにくい

  • 周囲の音や人の動きで集中できない

気になる変化が続く場合や、体重減少、急な食欲低下、飲み込みの変化がある場合は、施設内の看護職・管理栄養士等で情報を共有し、必要に応じて医師、歯科医師、言語聴覚士などの専門職へ相談します。

3.「たくさん盛る」より、食べ切りやすい量と組み合わせを考える

食欲が落ちているとき、大盛りの料理は見ただけで負担に感じられることがあります。まずは食べ切りやすい量で提供し、必要に応じて追加できる形にすると、本人のペースを尊重できます。

量を減らす場合も、主菜まで一緒に減らしすぎないことがポイントです。魚、肉、卵、豆腐などを食べやすい形で組み合わせ、少ない量でもエネルギーやたんぱく質を取りやすい献立を検討します。個別の栄養量や食形態は、本人の状態と施設の栄養管理方針に沿って調整してください。

4.秋らしい色・香り・温度で「食べてみたい」を引き出す

かぼちゃ、さつまいも、里芋、きのこなど、秋を感じる食材は季節の話題づくりにも役立ちます。黄色、橙色、緑色を組み合わせると、食卓の印象も明るくなります。

ただし、季節感を優先するだけでなく、噛む力や飲み込む力に合った大きさ・やわらかさにすることが前提です。温かい料理は適温で提供し、香りも楽しめるよう、配膳から喫食までの時間を見直すことも一つの方法です。

5.調理負担を整え、「食べる様子を見る時間」をつくる

厨房が下処理や加熱作業に追われていると、盛り付けの工夫や残食確認、介護職との情報共有に十分な時間を使いにくくなります。

完全調理済み冷凍食品や食材キットを現場の人員・設備に合わせて取り入れると、調理工程を標準化しながら、提供時の調整や利用者様の観察に時間を振り向けやすくなります。すべてを一度に変えるのではなく、忙しい曜日や人員が少ない時間帯から試すと、現場に合う運用を確認できます。

すぐ使える残食・食事観察のミニチェック

  • 食前:体調、姿勢、口腔内の違和感、食事への反応

  • 食事中:食べ始め、食べる速さ、むせ・咳、疲れ、料理ごとの進み方

  • 食後:主食・主菜・副菜・水分の摂取量、本人の感想、前回からの変化

  • 申し送り:続いている変化、食べやすかった料理、次の食事で試す工夫

一度の残食だけで判断せず、本人の普段の状態と比べて変化を見ることが大切です。記録の方法を施設内でそろえると、調理担当・介護職・看護職・管理栄養士の間で共通認識を持ちやすくなります。

よくある質問

Q.残食が何割になったら対応が必要ですか?

一律の割合だけで判断するのではなく、本人の普段の摂取量からの変化と、変化が続いている期間を確認します。急な食欲低下、体重減少、飲み込みの変化などがある場合は、残食率にかかわらず施設内で早めに共有してください。

Q.高齢者の食欲を引き出すには、どんな工夫がありますか?

食べ切りやすい盛り付け、好みや季節感を取り入れた献立、適切な温度、落ち着いて食べられる環境づくりが考えられます。同時に、口腔内の状態や姿勢、食形態が本人に合っているかも確認します。

Q.完全調理済み冷凍食品を使うメリットは何ですか?

加熱・盛り付けを中心とした運用にしやすく、厨房作業のばらつきや負担を抑えやすい点です。生まれた時間を残食確認や利用者様との会話、申し送りに活用できます。導入前には味、食べやすさ、作業手順、保管スペースを試食で確認しましょう。

まとめ

残食は、単なる「好き嫌い」ではなく、体調や食べる力の変化に気づく手がかりになることがあります。

まずは、料理別の摂取量と食事中の様子を同じ基準で記録することから始めてみてください。秋らしい献立や食べ切りやすい盛り付けを取り入れながら、調理負担も整えることで、利用者様を見守る時間を確保しやすくなります。

おとどけキッチンProでは、完全調理済み冷凍食品と食材キットを組み合わせ、施設の人員や厨房環境に合わせた給食運営をご提案しています。味や食べやすさ、現場での扱いやすさは、無料試食でお確かめいただけます。

まずは無料試食で、施設に合う味と運用をご確認ください。 無料試食・お問い合わせ:https://www.otodokekitchenpro.com/

参考情報

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「高齢者の低栄養予防」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-014

  • 厚生労働省「食べて元気にフレイルを予防するために」 https://kayoinoba.mhlw.go.jp/article/002/

  • おとどけキッチンPro「メニュー・献立」 https://www.otodokekitchenpro.com/menu

  • おとどけキッチンPro「よくあるご質問」 https://www.otodokekitchenpro.com/faq

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